「独立して一人で美容室を経営したい」
「一人で美容室を経営しているが将来が不安」
美容師の中には、いつか独立して自分の店を持ちたいと考えている人も多いのではないでしょうか?
一人で美容室を経営できれば、自由で自分のやり方でできますし、報酬もすべて自分で管理できるように思います。
スタッフ間のいざこざ、人間関係のトラブルからも解放されるので、のびのびと仕事ができると思っている人も多いでしょう。
しかし、一人で美容室を経営する以上、今後はあらゆる課題に一人で立ち向かわなければなりません。
すでに美容室を経営している人であれば、経営がそんなに簡単では無いことを実感している人も多いはずです。
さらに今の美容業界には業務委託サロンやシェアサロン、髪質改善専門店、ヘアカラー専門店など、同じ美容室でもライバル業態がたくさん有ります。
ただ頑張っているだけでは、お店を経営していくのが非常に困難な時代になっているのです。
ですから、あらゆる困難を乗り越えるためにも、「美容室経営の知識」が絶対に必要なのです。
そこで今回は、一人美容室経営におすすめの本を10冊紹介します。
経営のノウハウや月収・年収をアップさせる方法、顧客のリピート率を上げるコツなど、一人美容室経営に必要なさまざまな内容の本を紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
この記事がおすすめな人
- 独立を考えている美容師
- 一人で美容室経営をしていて年収を増やしたい美容師
- 美容室経営をしていて将来が不安な経営者
- 美容室経営のノウハウを勉強したい人
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美容院の開業前に読んでおくべき本5選!経営者になりたい人は必見
一人美容室経営で売り上げを上げて年収を増やすポイント3つ
一人で美容室を経営している場合は、売り上げを上げるポイントを絞る必要があります。
なぜなら、一人美容室経営では、たくさんのことを同時に行うのが難しいからです。
早く売り上げを上げて、年収を増やすポイントは以下の3つです。
優先順位の高い順番からお伝えしていきますね。
1 次回予約を取る
1日の稼働率、1ヵ月の稼働率を高める事が、最も売り上げが早く上がる方法です。
1日8時間、営業日数24時間の空き時間を埋めるには、次回予約を取る方法がもっとも年収を増やすのに簡単でオススメです。
2 客単価を上げる
次回予約を進めて、1ヵ月の予約が埋まってきたところで、客単価を上げるメニューを考えましょう。
注意点は、先に客単価を上げてしまうとお客様を失客してしまい、逆に売り上げが下がる場合がある事です。
ですから順番は重要です。
1次回予約を進めてから、2客単価を上げる!
この順番を覚えておきましょう。
3 商品販売(店販)に力を入れる。
商品販売も、一人美容室のオーナーの年収を増やすにはおすすめです。
特にリピーターが多い、シャンプートリートメントやアウトバストリートメントなどのヘアケア剤などから始めると良いでしょう。
ストック売り上げになりますよ。
この3つの方法以外にも、売上は上がりませんが収入を増やす方法として、シェアサロンに移る方法もおすすめです。
家賃や水道光熱費などの固定費を一気に下げることができるからです。
特に、以前はスタッフを雇用していて、家賃の高いお店で現在も営業をしている1人美容室経営の方は固定費がすごく下がると思います。
サロンの近くにシェアサロンがある場合は、顧客の移動にもリスクがあまりありません。
サロンの近くにシェアサロンがある美容師オーナーは、固定費を比較してみてはいかがでしょうか?
一人美容室経営におすすめの本10冊
それでは、一人美容室経営におすすめの本を10冊紹介します。
普段本を読まない美容師でもスラスラと読めるような本や、Amazonランキングで上位の一人美容室経営に役立つ本ばかりを集めてみました。
気になる本があれば、ぜひ読んでみてください。
①1人サロン経営で月額100万円を実現する7つの秘策
サロン経営7年を経て、個人サロン専門の売上向上アドバイザーとして活動している田村聡氏による実践本です。
実際に個人サロンの売り上げを伸ばしてきた経験を実例とともに解説しています。
価格設定やメニューの作り方などの美容室経営の基本的な内容から、集客方法や顧客定着のコツ、月額100万円稼ぐサロンの目標設定まで、内容も盛りだくさんです。
最後には「ノウハウよりも大切なこと」「楽して儲かる=リスク」といった、美容師の心得や経営の落とし穴なども書かれています。
経営のいろはをしっかりと網羅した本なので、独立を考えている美容師美容室はぜひ活用してみてください。
②1人サロンの繁盛法則
2010年、青山に個人サロン「ジュエル」を立ち上げ、現在はサロンワークと並行してコンサルティング活動に取り組んでいる磯崎康一氏によるノウハウ本です。
1人サロンの運営計画や集客、単価やサービス、店販について解説しています。
- 一人サロンは「はさみとくし」を武器にしてはいけない
- 一人サロンを繁盛させたいなら「紙とペン」、考えることを武器にすべき
といった独特の切り口で、2000万円を売り上げた著者が実践してきた「新常識」を公開しています。
スタッフゼロ・広告宣伝費ゼロ・キャンペーンゼロという、個人サロンならではの課題の乗り越え方を知りたい人、ほかのノウハウ本とは違った切り口で美容室経営について知りたい人にはおすすめです!
③美容師1人で1億円を超えるブランディングの教科書
「技術や接客、内装だけでは生き残れない!」
「最優先で取り組むべきIT活用術」
という、斬新なキャッチコピーで美容室のブランディング術やIT活用術を解説した一冊です。
著者の西川高弘氏は、美容師として独立後、美容師業とネット物販で年商1億円達成した実力者。
現在はIT企業DIA株式会社の代表取締役として、ITを活用した広告運用、動画制作、コンサルティング活動に取り組んでいます。
ターゲット層の絞り方やSNS活用術など、感染症対策が徹底されるようになった今の時代を生き抜くための美容室経営のノウハウをまとめているので、「最近、客足が減った…」とお悩みの美容師オーナーにおすすめです。
④最新版 美容室「店販」の教科書 (DOBOOKS)
メーカー社長の佐藤康弘氏による「店販商品の売り上げUP」に特化したノウハウ本。
美容室を安定的に経営するためには、サロンの技術売り上げのほか店販商品からの利益も必要です。
この本では、シャンプーやトリートメント、美容家電など、顧客が思わず買いたくなるような販売メソッドをまとめています。
- 顧客が買わない理由、買えない理由
- 買いやすさを演出する方法
などの基本的な店販ノウハウから、単月最低100万円以上の売上UPにつながる「予約販売」成功のコツなども解説。
自然に商品を売り込めるトーク術など、店販以外でも役立ちそうな内容も盛り込まれているので、店販が苦手な美容師オーナにおすすめです。
⑤店販バカ売れ100のアクション
ベストセラー「1人サロンの繁盛法則」の著者、磯崎康一氏による「新常識」の店販指南書。
実際にサロンで実践した取り組みの中で、効果があった「店販が売れる100のアクション」を紹介しています。
- 「好奇心と種明かし」で購買意欲をくすぐる
- 「立て続け販売」でリピート率を上げる
- 売れ残り商品は「捨て犬作戦」で売る
商品が売れない根本的な原因の解消方法から商品が売れるコツまで、しっかりと書かれているので、店販の売り上げUPにおすすめです。
⑥年収1億円になる人の習慣
全国240店舗を展開する日本最大級の美容室グループ「EARTH(アース)」を運営する「株式会社アースホールディングス」取締役の山下誠司氏による一冊。
31歳で年収1億円を達成した著者が、毎日心がけている「36の習慣」をわかりやすく解説しています。
「経営のノウハウ」というよりも、仕事への向き合い方や人生の歩み方など、主観的で心情的な内容が書かれた「自己啓発本」という印象です。
著者が極貧時代に学んだ「お金の大切さ」や、気分が落ち込んだときの習慣など、技術だけでなく精神的な部分も掘り下げて書かれています。
今すぐに実践できる習慣ばかりなので、「気持ちから変えたい」という美容師はぜひ購読してみてください。
⑦よそ者経営
全国に29店舗を展開する美容室グループ「CIEL」を運営する「OXY(オクシー)株式会社」代表取締役の山下拓馬氏による経営本です。
大手上場企業のから証券マンから個人投資家へ転身し、美容室経営という著者の経験や、サクセスストーリーが書き記されています。
注目ポイントは「未経験から美容業界へ飛び込んだ」という著者の特異な経歴です。
証券マン時代の苦労や、未経験者でありながらも美容室をオープンするまでの経緯、美容室オープン後の苦労など、濃い内容が盛りだくさん!
最後には著者独自の経営選戦略も書かれており、伝記としても美容室経営ノウハウ本としても楽しめる一冊です。
⑧たった4年で100店舗の美容室を作った僕の考え方 (横浜タイガ出版)
社員も経営者もストレスゼロの経営術が学べる一冊です。
著者は105店舗展開する美容室グループ「Dears(ディアーズ)」の代表取締役の北原孝彦。
4年半で100店舗達成、6年目で156店舗を達成した「美容室急成長の秘訣」が知れます。
- なぜDearsは「週休3日」「女性ファースト」「離職率3%」なのか?
- 従業員が働きやすい労働環境の作り方
なども書かれているので、将来独立を考えている美容師や、独立後に従業員を雇いたいと考えている人はぜひ参考にしてみましょう。
美容室経営の大変注目されているトレンド本です。
⑨リピート率90%超! 小さなお店ひとり勝ちの秘密
浦安の美容室「ルパッチ」のオーナー、中谷嘉孝氏によるリピート率UPに特化したマーケティング本。
DM、メルマガ、チラシ、SEOなど、リピート率90%以上を誇るヘアサロン経営者による、実践的なリピート率UPノウハウが学べます。
- あなたのお店をお客が選ばない本当の理由
- 愛されたい人からだけ愛される技術
など、自店の強みを活かした美容室を運営するためのマーケティング方法がわかりやすく書かれているので、「マーケティングについてよく知らない」という美容師もスラスラ読めちゃいます!
Kindle版なら無料で読めるので、Kindle Unlimited会員の方はぜひ読んでみてください。
⑩目指せ、地域一番店! 行列のできる美容室・治療院がしている新規客の集め方
美容室専門集客プロデューサー中川淳氏による、集客術が学べる本です。
- 紹介客を増やす4つの条件
- 美容室の「当たらないチラシ」と「当たるチラシ」の違い
- 「お店の魅力」「お店の価値」を伝える3つの情報
上記のノウハウを実践した店舗の実績として、「チラシで1000人を新規集客した美容室」や「新規数が500%、新規リピート率が30%アップした美容室」なども取り上げています。
新規集客に困っている美容師オーナーにはおすすめの一冊です。
一人美容室経営のメリットとデメリット
ここでは一人美容室経営のメリットとデメリットをご紹介しておきます。
これから独立して一人で美容室をオープンしようと思っている方はぜひ参考にしてみてください。
メリット
1 少ない資本で事業が始められる
一人美容室の場合は大きな店舗が必要ないので、内装工事費や家賃等も低く始めることができます。
少ない資本で美容室をオープンすることができる事が1番のメリットだと思います。
2赤字になりにくい
美容室経営の中で最も大きな経費がスタッフの人件費です。
一人美容室の場合は人件費がゼロなので、赤字になりにくいです。
3 ストレスが少ない
一人美容室経営の場合はスタッフがいないので、他人とのいざこざや意見の違いなどのストレスも少なくて済みます。
スタッフ間での問題がないのも一人美容室経営のメリットですね。
4 自由に出来る
一人美容室経営は、いつ出勤してもいつ帰っても良いので、自由にできるところもメリットです。
お客様の予約のコントロールさえできていれば、いつでも旅行に行ける所もメリットですね。(うらやましいです。笑)
デメリット
1 事業のスケールがしにくい
一人美容室経営は全て自分で行わないといけないので、事業を大きく伸ばす事は難しいです。
2 売り上げが下がりやすい
美容室をオープンした直後は良いのですが、年齢とともに体力と経営の熱量が下がっていくため、数年後には売り上げが下がりやすいです。
一人美容室経営では、売り上げが下がっても赤字にならないほどの、顧客を抱えておくことが必須となります。
3 労働から抜け出せない
一人美容室経営では労働者が自分1人なので、労働から抜け出すことが一生できません。
体力が落ちてきたときにどのように生きていくのか?
この問題が、一人美容室経営の大きなデメリットのように思います。
まとめ
今回は一人美容室経営におすすめの本を10冊紹介しました。
- 1人サロン経営で月額100万円を実現する7つの秘策
- 1人サロンの繁盛法則
- 美容師1人で1億円を超えるブランディングの教科書
- 最新版 美容室「店販」の教科書
- 店販バカ売れ100のアクション
- 年収1億円になる人の習慣
- よそ者経営
- たった4年で100店舗の美容室を作った僕の考え方
- リピート率90%超! 小さなお店ひとり勝ちの秘密
- 目指せ、地域一番店! 行列のできる美容室・治療院がしている新規客の集め方
一人美容室経営に必要な経営知識を身に付けて、潰れない美容室を目指しましょう。