リモートワークやバーチャルオフィスなど、働き方や働く環境が目まぐるしく変化する昨今。
時代の流れとともに「企業風土改革」やビジネスモデルの転換が求められています。
しかし、経営者の中には「これまでのやり方のどれを変えるべきかのか」「何を新しく始めるべきなのか」と悩む方もいるでしょう。
何を守り、 何を捨てるべきかは、 企業の個性や社員の世代、価値観や企業理念によって異なります。
ひとりよがりな改革にならないためには、“ポイント”を押さえることが大切です。
そこで今回は、企業風土改革に必要なポイントと、企業風土改革におすすめの本を3冊紹介します!
企業風土改革が何なのか、企業風土が変わると得られるメリットとベネフィットなどもあわせて解説します。
「企業風土改革をしたいけど、何から始めればいいのかわからない」という方は、ぜひチェックしてみてください。
この記事はこんな方におすすめです!
- 企業風土改革を検討中の経営者
- 企業風土改革のポイントを知りたい人
- 企業風土改革のメリットを知りたい人
企業風土改革とは?
「企業風土」とは、企業内で共通認識となっている独自のルールや価値観のことで、組織風土とも呼ばれています。
企業理念や事業計画、人事制度などの「明確なルールや指針」や、社員同士の人間関係や仕事への姿勢などの「企業全体の雰囲気や価値観」などを指します。
つまり、企業風土改革とは「企業風土を改革する=これまでの企業のルールや価値観を変えること」なんです。
企業風土が変わると得られるメリットとベネフィット
なぜ、企業風土改革が必要とされるのか。
その理由は「時代の流れとともに企業に必要とされることが変わってきた」というだけではありません。
企業風土が変わると、さまざまなメリットとベネフィットが得られるからです。
それでは、企業風土改革によって得られるメリットとベネフィットを解説します。
①生産性の向上
企業風土改革により、従業員のモチベーションを高める施策や、コミュニケーションを活発にする施策を展開すれば、生産性の向上が期待できるでしょう。
従業員全員が共通の認識を持ち、切磋琢磨し合うことで、業務への意欲が高まります。
また、コミュニケーションをさかんに取ることで、連帯感が増すだけではなく、伝達ミスが減り、安定した生産体制が構築できるでしょう。
②働きやすい労働環境の構築
企業風土改革で、これまで企業が抱えていた問題点を洗い出し、それらを改善するような新たなルールや施策を展開することで、従業員の働きやすい労働環境が構築できます。
- 残業や休日出勤が多い
- 社内が閉鎖的な雰囲気で人間関係が良好ではない
- 早さ優先で、正確性に欠ける業務
上記のような問題に対して、
- 残業は月〇時間まで
- 就業規定で人間関係にまつわる項目を作る
- 人材を増やして早さも正確性も両立させる
といったアプローチをすれば、企業への信頼度がアップして、離職率低下の防止と従業員の定着につながるでしょう。
③人材育成の促進
企業風土改革により業務の効率化が進み、そして良好な人間関係が築かれると、自然と仕事にゆとりが生まれます。
空いた時間や人手を使って、人材育成に注力できるようになるんです。
これまではおざなりだった人材育成も、
- 先輩社員が後輩社員の教育係として、業務を丁寧に教える
- 新人研修を強化して、知識と実践力を促す
といった、より丁寧なものへと変えることができるでしょう。
改革が新たな改革を生むという、好循環を生み出せるのも、企業風土改革の大きなメリットですね。
企業風土改革に必要なポイント
企業風土改革は、経営者が独断で新しいルールや価値観を決めることではありません。
改革には、必ず従業員全員へのアプローチが必要です。
それでは、どんなアプローチをかければよいのでしょうか?
ここでは、企業風土改革に必要なポイントとして、経営者が従業員にすべき3つのアプローチについて解説します。
①問題点とゴール(目指すべき姿)の共有
企業風土改革をスタートするには、まず従業員に「なぜ企業風土改革をするのか」を理解してもらう必要があります。
「企業が今どんな問題を抱えているのか」「どんなゴールを定めているのか」を共有することで、従業員全員が納得して、企業風土改革を進められるでしょう。
社員が自発的に企業を変えていくという、意欲的な組織づくりを目指す場合は、従業員全員で企業の問題点を討論したり、「どんなゴールを設けるべきか」を決めたりする場を設けてみてもいいですね。
②プロジェクトチームを結成
企業風土改革を実践する段階になったら、プロジェクトチームを結成しましょう。
企業風土改革のような企業全体が動くようなプロジェクトでは、実践力に長けたチームの組成が必要です。
新しいことに対して不満を抱く従業員もいますが、次世代のリーダー候補となる優秀な人材や、人望が厚い人材をチームメンバーに指名すれば、プロジェクトチームへの信頼度が高まり、スムーズに改革を進められるでしょう。
③“変わった実感”を持たせる
企業風土改革を進めれば、急に労働環境がよくなる!というわけではありません。
改革の達成には、時間がかかります。
従業員のモチベーションを維持したまま改革を進めるためには、その長い「途中経過」の中で、“変わった実感”を持たせることが大切です。
「改革の途中だけど、少しずつ社内全体の残業時間が減ってきた」といった変化が見られた場合は、それをグラフ化して社内全体で共有する、といった工夫を凝らしてみましょう。
企業風土改革におすすめの本3選
企業風土改革におすすめの本を3冊紹介します!
まんがで解説している本や、「心理」に特化したマネジメント本など、それぞれ違ったテイストの本をピックアップしているので、自分に合った本を見つけてみてくださいね。
①まんがでわかる 稲盛和夫フィロソフィ
「生き方」「働き方」「京セラフィロソフィ」などの経営本・人生哲学本の著者として知られる、経営者・稲盛和夫氏による一冊。
稲盛哲学のエッセンスをまんがでわかりやすく解説しています。
ビールの売り子である主人公のエピソードを通して、「人はいかに生きるべきか」「人生において“成功”とは何か」といった、自らの生き方を問い直すきっかけが見つかるかもしれません。
解説やコラムでは、稲盛和夫にまつわる基本情報や、経営や日々の業務の心がけなどを具体的に記載しています。
経営初心者にはおすすめです。
②企業風土改革マニュアル
経験豊富な人事・組織改革のエキスパートである堀之内克彦氏による「企業風土改革マニュアル」です。
コミュニケーションの改善や人材開発、意識改革などのノウハウが詰まっています。
「プロジェクト」として企業風土改革を進める方法や、具体的な施策など、実践的な内容がたくさん記載されているのが大きな魅力です。
改革を実践する段階になった際には心強い味方となってくれる一冊です。
③心理的安全性のつくりかた
日本の人事部「HRアワード2021」書籍部門 優秀賞受賞、「読者が選ぶビジネス書グランプリ2021」マネジメント部門賞受賞など、数々の賞を受賞したヒット本です。
「心理的安全性」の研究者であり、株式会社ZENTech 取締役を務める石井遼介による、「人間の心理」に特化したマネジメント本となっています。
「心理的安全性とは何か」という内容や、思考や行動にまつわる内容、そして「リモートワークとチーム」といった近年ならではの内容が記載されています。
ノンストレスで働ける環境づくりを目指す経営者にはおすすめです。
まとめ
今回は、企業風土改革に必要なポイントと、企業風土改革におすすめの本を紹介しました。
- まんがでわかる 稲盛和夫フィロソフィ
- 企業風土改革マニュアル
- どうやって社員が会社を変えたのか
企業風土改革は、経営者ひとりで進めるものではありません。
社員全員が共通の「問題認識」と「ゴール(目指すべき姿)」を見据えて取り組むことで、初めて前進できます
プロジェクトチームを結成したり、“変わった実感”を持たせて「持続的な効果」を創出することで、時代に合わせて柔軟に変化できる企業へと成長できるでしょう。
今回紹介した本を参考にしながら、新時代の企業の在り方を模索してみてくださいね。